3-1. 日本の温室効果ガス排出状況【カーボンニュートラル教材】

前章では、世界の脱炭素動向について学びました。ここからは、日本の温室効果ガス排出や削減目標、目標達成のためのロードマップを見ていきます。

まずは、日本の現状を知るところから始めましょう。日本は、温室効果ガスをどれほど排出しているのでしょうか。

日本の温室効果ガス(GHG)排出量の過去推移と内訳

日本の温室効果ガス排出状況で知っておきたいことは、以下3点です。

温室効果ガスインベントリデータよりE4G作成

  • CO2換算で年間約12億トンの温室効果ガスを排出。
  • 2013年以降日本の温室効果ガス排出量は年々減少
  • 日本の温室効果ガスの大部分はCO2

日本は二酸化炭素(CO2)排出量第5位の国

日本は、CO2排出量は世界第5位です。

温室効果ガスインベントリデータよりE4G作成

日本の部門別二酸化炭素(CO2)排出の内訳

日本のどの業界がどの程度CO2を排出しているのかを把握しておきましょう。

CO2排出量を部門別で比較すると産業部門が1位、運輸部門が2位です。

国立環境研究所「日本の温室効果ガス排出量データ(1990~2020年度)確報値」よりE4G作成

排出の効率

排出量TOP30カ国を単位人口あたり排出量、単位GDPあたり排出量でマッピングすると下図のようになります。

日本(青プロット)は中央付近に位置しており、人や資金の効率が目立って悪いor良いわけではないことがわかります。

Europian Commission「EDGAR」よりE4G作成

日本の温室効果ガス排出状況についてざっくり理解できたでしょうか。

次節では、日本政府の方針と目標について説明します。