5-2. 日本企業の目標設定【カーボンニュートラル教材】

日本企業は脱炭素化目標の設立については世界に先駆けています。

目標設定に関係する2つの枠組み(SBT、RE100)において、企業数が日本は世界でも上位に入っています。

以下でSBTRE100について簡単にご説明いたします。

SBT

SBT 公式サイトより

SBTとはScience Based Targetsの略で、

パリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のこと

環境省「国際的な取組

です。

2022年8月29日の段階でSBTにて認定を取得した日本企業数は248社です。(参考:Science Based Targets「 Companies Take Action」)

この数字は世界2位、アジア1位です。

Science Based Targets「 Companies Take Action」よりE4G作成

2022年3月までの認定企業数推移をグラフにすると以下のようになり、脱炭素への取組の強化からか近年急激にSBT認定取得企業数が増加していることがわかります。

環境省「SBT 詳細資料」よりE4G作成

RE100

続いてRE100についてです。

RE100公式サイトより

RE100とはRenewable Energy 100%の略で、

企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際的なイニシアティブ

環境省「環境省RE100の取組

を意味します。

2022年8月1日の段階で、日本からは72社が参画しており、世界2位の参加数となっています。

環境省「RE100に参加している国別企業数」、RE100ホームページよりE4G作成

余談ですがRE=Renewable Energyという訳し方は、比較的目にする機会が多いので頭に入れておくと良いでしょう。

より細かい説明は詳細コースに取っておき、最低限の情報だけご共有しましたが、

このページで最低限覚えて頂きたいのは以下2つです。

Key Points
  1. SBTとRE100は脱炭素化目標に関連する枠組み。
  2. 日本はその両方で加盟企業数が世界上位。